


創刊によせて
私たちが働く会社も、暮らす地域も、生きる社会も、
すべては人の集合で、
一人ひとりの営みが集まって、今日も世界は回っています。
私たちが日頃食べている野菜やお肉だって、
一人ひとりの想いと地道な試行錯誤の積み重ねでかたちになったもの。
そうして食文化や歴史ができていると、ふと気付かされます。
経済活動の拡張と分業化、人口の減少と一極集中により、
今、日本の地域は岐路に立たされています。
そんな中、お金の流れを変えるべく、
2008年にはじまった「ふるさと納税」。
画期的な制度ではありながら、
具体的な人の顔が思い浮かばなければ、心通う寄付もなし。
本来の意義とされる「応援したい地域の力になる」ことも
「税の使われ方を考える」ことも難しいのではないでしょうか。
人のまっすぐな想いとの出逢いにより関係性や共感を育み、
暮らしや経済と“誰かの幸せ”を結びつけていくことが、
利便性の追求の先に私たちが見出すことのできる、
これからの豊かさであるはず。
一人ひとりの行いが、いつも未来をつくってきた。
であれば、一人ひとりが想いを馳せる“人とふるさと”への支援から、
地域の未来を動かしていくことがきっとできる。
今日も全国各地の「ここ」で営まれていることを、
人の想いとともにお届けし、
人と地域の関係を結びなおしていくために。
インターローカルマガジン「HERES」を創刊します。

ふるさと納税に関わる事業者と地方公務員のインタビュー。返礼品の裏側にある想いやこだわり、官民が連携して地域を変えたストーリーをお届けします。

『HERES』発起人・黒田康平と識者による対談。時代の流れや一次産業の未来を通して、ふるさと納税の現状と可能性を考察します。

その地域ならではの経済循環を目指して活動する経営者へのインタビュー。ふるさと納税の取り組みとともに、事業の根底にある考えや哲学を紐解きます。

『HERES』発起人の黒田康平によるコラム。取材で感じたこと、北海道白糠町での取り組み、ふるさと納税に対する考えなどをお届けします。

日本に残る工芸を巡る「LOCAL CRAFT JOURNEY」、ユーモア溢れる自治体の取り組みを紹介する「まちを動かす!ユニークアクション」、ミニコラム「取材中にちょっと寄道」など、巻末のミニコーナー。

ふるさと納税に関する最新の情報をお届けします。