◉寄付者の方へ
#推し地域 発掘のお誘い
「地域を変えるのは、よそ者・ばか者・わか者と、地域に住む人脈のあるご老人」これは、とある方に言われた言葉で、私もよく引用する言葉です。
日本の未来は地域にある。そう思うようになってから全国各地に足繁く通う日々ですが、色々教えてくれるのはいつも地域に長く住む先輩たちです。その方々の存在のおかげで、その場所の歴史や作り手の遍歴、技術、こだわりなどいろんな角度でその地域を知ることができています。
一方で、地域の事業者がそこの価値に気付けていたり、新たなチャレンジができているかというと意外とそうでもない。やっぱり変わり続けるということは大変な気力のいることです。そういう時に部外者のばか者たちが、チャレンジをしながら地域を巻き込んでいく形こそ、これからの良い地域の作り方の一つなのではないかと考える次第です。
ふるさと納税の寄付活動は、あなたの#推し地域を見つけていく良い機会です。本誌に登場する自治体や事業者は皆、素晴らしいこだわりと技術、その培ってきた歴史を持っています。食卓で楽しむだけでなく、その方々について知ったり、そのまちを訪れたり、そういう活動の中にさらに素敵な地域との出会いが眠っているのではないか。あなたの将来や日本の未来が少しでもいい方向に行くことを願って。
『HERES』創刊号の挨拶とさせていただきます。
◉自治体の方へ
共助としてのふるさと納税
自治体の「お金が欲しいから、お金が欲しい」を少しずつ脱却する。2023年度の寄付額が1兆円を超え、経済合理性に乗った自治体競争はもはや引くことができない戦いです。このような状況下で、『HERES』をつくった背景は「生産者や自治体の活動から選ぶメディアを作りたい」という思いです。
ふるさと納税は寄付であるからこそ、寄付の活用報告や使い道にこだわり、日本の魅力を高めている事業者に活力が贈られるものであってほしい。
本誌では、全国で活躍する自治体職員の思考、地域の紐帯を強める生産者のこだわりなどローカルプレイヤーを取り上げて紹介しています。やみくもな寄付額最大化の先に、地域に残るのは疲労感だけですが、まちの本質的な発展を担うふるさと納税の活用は、結果として寄付者からの応援を集め、地域のプレイヤーをより魅力的にしていきます。ふるさと納税をいい制度にしよう!変えるのはあなたです。







何を大切にして働くかが問われる時代
