白糠町役場での取材を終え、腹ごしらえに近くの喫茶店へ。
役場の柴田さんからもその存在は耳にしていたが、ここにもあったぞ「ミートカツスパゲッティ」。通称「スパカツ」と呼ばれるこのメニューは、この地域のソウルフードだという。1960年ごろ、釧路の老舗洋食屋が発祥の「スパカツ」。
暖房もない時代の寒い冬に、最後まで温かく食べてもらうために鉄板に乗せて。そして、贅沢な気分になってもらうために、高級だった豚カツレツをミートソースとともに豪快に盛り付ける。そんな地元の人へのやさしさから生まれたメニューなのだ。お店によってメニューの呼び名は違えど、隣接する白糠町でもすっかり定着し、皆小さい頃から親しんできた逸品。そのボリュームに圧倒されるが、食べ始めたら美味しさのあまりにペロリと食べれてしまうから不思議である。
地域を知るには、地域の食から。
やさしいエネルギーをチャージして、 取材班は次のインタビューへと向かった。